映画「空母いぶき」首相演じる佐藤浩市さん
雑誌インタビュー 「お腹弱い」役作りで炎上
東京新聞
2019/05/15
24日に公開予定の映画「空母いぶき」で首相役を演じる俳優佐藤浩市さんが、原作を連載中のコミック誌のインタビューで、役柄について「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと話したところ、「安倍晋三首相を椰楡するな」などとネット上で批判が殺到した。
「権力者も人間示す表現」
問題のインタビューは、十日発売の青年コミック誌「ビッグコミック」に掲載された。映画は同誌で連載中の同名の原作をもとに制作されており、映画の宣伝のため、この号の表紙は佐藤さんのイラスト。巻頭のカラーページで、劇中の首相の「垂水慶一郎」を演じた佐藤さんのインタビュー記事を掲載している。
この中で、佐藤さんは「総理大臣役は初めてですね」との質問に「最初は絶対やりたくないとおもいました(笑)。いわゆる体制側の立場をwんじることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残っているんですね」と答えている。その上で、「彼はストレスに弱くて・・・」で始まる薬の設定について話した。「日本は常に『戦後』でなければいけない」と平和お尊さを語る言葉もある。
このインタビューに対し作家の百田直樹氏は十二日、ツイッターで「思想的にかぶれた役者のたわごとそ聞いて下痢する首相に脚本を変更するような監督の作品なんか観る気がしない」「三流役者が、えらそうに!何がぼくらの世代は、だ。人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!」と罵声を浴びせた。
出版社の幻冬舎の見城徹社長も「最初から首相を貶める政治的な映画など観たくもない。自分の発言がどれだけ共演者やスタッフに迷惑をかけているか、よく考えて欲しい」などとツイート。安倍首相支持者や百田、見城両氏のファンとみられるひとのによる同様の批判が相次いだ。
「安倍応援団が騒いでいるだけ」
死者を見たという映画評論家の清水節さんは、百田氏らの批判について「インタビューの一部を切り取って解釈し、自分の意見を言うのに利用している」と指摘。「佐藤さんは、弱さを持った一人の人間という立場に立った当事者として、次第に成長するプロセスをうまく演じている。権力者をモデルとして役作りの参考にするのは、リアルサを追求する上で当たり前のことだと思う」と話した。
ジャーナリストの青木理さんは「インタビューで佐藤さんは『どこかでクジ運の悪さみたいなものを感じながらも最終的にはこの国の形を考える総理、自分にとっても国にとっても民にとっても、何が正解なのかを彼の中で導き出せるような総理にしたいと思ったんです』などとまじめに役作りの話をしている。批判している人たちは全部読んでいないか、よほど読解力が低いのでは」とばっさり。
佐藤さんがインタビューで、ある政治家から聞いた話として「どんな政治家でも総理になると決まった瞬間に人が変わるっていうんです。それぐらい背負っていくものに対する責任を感じる」と答えているのを挙げ、「すぐにお腹を下してしまう設定は、権力者と言っても一人の人間として、弱くて葛藤があることを表現しているのではないか」と指摘した上で、こう語った。
「百歩譲って、仮に為政者を揶揄しているとしても、映画を含むあらゆる芸術は、政治を揶揄してりちゃかしたりするもの。安倍応援団が反射的に騒いでいるだけだ」
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佐藤浩市をフェイク攻撃した安倍応援団が批判殺到で逃亡か?阿比留瑠比は沈黙、百田尚樹はトーンダウン
LITERAX 2019/05/16
https://lite-ra.com/2019/05/post-4716.html
ところが、安倍応援団はそれを切り貼りして、あたかも佐藤が「安倍首相が気に入らないから、お腹を下す設定にした」かのように攻撃した。ようするに、安倍応援団はいまや“反安倍”を吊し上げる特高警察と化し、「安倍首相のマイナスになる発言は1ミリも許さない!」と、言論封殺のためにでっちあげ恫喝までするようになったのだ。“
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村本大輔、ラサール石井、爆笑問題も百田尚樹ら安倍応援団批判
太田光「またうるさいね、あの親父たちは。佐藤さんがちょこっと言ったことをヘンなふうに自分なりに解釈してさ。ギャーギャー騒ぐんだな。あの辺のアレは何なんだろうね。高須院長もそうだけどさ。幻冬舎の見城さんとか」
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佐藤浩市攻撃の安倍応援団がトーンダウン
そして、その結果、“佐藤浩市許さん!”とばかりにわめき立てていた安倍応援団の連中は一切の訂正も釈明もしないままトンヅラ態勢に入っている。
青木理「批判されている方々みなさんね、この『ビッグコミック』に載っている佐藤さんのインタビュー、わずか1ページなんですけども、読まれていないんじゃないか、あるいはとくに最初に指摘された方なんかは読解力が相当低いのかなと思っちゃうところもある」
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そして、日本をもう一度戦争に引きずりこもうとしているこの総理大臣には、メディアに影響力をもつ狂信的な応援団がくっつき、「安倍批判につながる発言は1ミリも許さない」と、検閲を行って、批判を封じ込めている。
佐藤が映画で語った「戦争をしないという国民の約束」はまさに、風前の灯火と言っていいだろう。
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